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聖ノア通信 - 当病院の日々の出来事、ペットにまつわる色々な話をつづります -

アヒルさん

ある時、可愛いアヒルさんが来ました。

「左足が悪いので、見てください。」
マドモアゼルが抱いて診察台に載せます。

白い体に黄色の丸い嘴がなんとも愛らしい子です。
さて、様子を見ましたが、診察室であまり歩こうとしません。なんとか観察した範囲では、むしろ右足の方が悪いようにも見えました。

「・・・マダム、右の方が、悪くないでしょうか? 私はアヒルのレントゲンは一度もとったことがないので、判断に自信がありませんが、もしかしたら何か手がかりが得られるかもしれません。
それでも構わなければ、レントゲンを撮ってみますか?」

このようなことを言われては、飼い主さんも困るだろうが、知らないものは知らないので、選択して頂くしかなかった。

実際、犬猫以外の動物は診ないという先生もたくさんいらっしゃると思いますが、それも正しいでしょう。

ただ、誰も診ないとすると、飼い主さんにはそれで良いのかどうか、助かるか困るかは、場合によるでしょう。

それで、無責任かも知れませんが、お役に立てる範囲で・・・という断りで、いつも診せて戴いています。

それでも、動物病院に期待されるレベルが高まれば、今後は鳥や爬虫類等は迂闊に診察が出来なくなるかもしれませんね。
もしかしたら、アヒルが病気になっても、福岡市で診て貰える所が一軒あるかどうか・・・になるかも知れません。

それを決めるのも、「時代の流れ」ですね。
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