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聖ノア通信 - 当病院の日々の出来事、ペットにまつわる色々な話をつづります -

柳川・川下り舟

先日スタッフ5人で、年に一度の遠足に出かけました。
場所は柳川、福岡市から車で1時間ほどのところにある水郷の町です。

「川下り舟に乗ろう!」

柳川と言えば川下りです。川下りと言っても急流があるわけでなく、街の中にめぐらされた水路を棹差して船頭さんが漕いでくれる中、ゆっくり情緒にひたるという趣向です。

天気は快晴、ぽかぽかと暖かい陽気が20人ほど乗った小船を満たしてくれます。

はっぴ姿の船頭さんが日に焼けた顔をニコニコさせて、掘割を案内してくれます。

「柳川城の濠は、わざと泥を入れ、水深を浅くしています。なぜかというと、敵方が馬に乗って濠を渡ろうとした時、ぬかるみに馬の足がとられて進めないように、計算されているのです。」

「ほー!なるほど・・・」
乗り合わせ舟客たちが、思い思いに連れと話をしながらも耳を傾けています。

さて船頭さんは白秋の歌碑など柳川の歴史を色々解説してくださりながら、途中でリラックスさせる為のとん知クイズを出してくれました。

はて何が出てくるのだろう?と興味を持ったのですが、これがなかなかのくせもの。
ひどい駄洒落で、私は手も足も出ず、答えを聞いて苦笑いするしかなかったのです。

ところがわが病院のホープ、猫娘が三問中のニ問をほぼ即座に答え、「おー、すごい!」と、皆さんからの拍手をいただいたのでした。

ここでクイズだけご紹介しましょう。


第一問、
 朝だけ王様になる花は何か?

第二問
 亀が持っている飲み物は何か?

第三問
 耳に咲く花は何か?

この二問目と三問目をすぐに答えたので、猫娘は船頭さんから、「彼女は頭が柔軟で柔らかい」と、たいそう褒められました。

「すごいねえ、猫娘、優秀じゃないか!」
「そうよ、そうよ、すごい!」

「へへ、本当は一問目もすぐわかったんですが、誰が言うかなと思って、黙って様子を見てたんです。」
 
「じゃあ、全部わかったのか! たいしたもんだ!」

ふだん褒められる事の少ない猫娘ですから、この時ばかりはおおいにもてはやされました。

かくして猫娘は、水の上をゆっくりとすすむ秋のどんこ舟で、つかの間の栄光に浴したのです。


え?
クイズの答えを教えろ・・・ですか?

それは言わない方が、美しい物語で終われると思いますので・・・。
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