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聖ノア通信 - 当病院の日々の出来事、ペットにまつわる色々な話をつづります -

こ〜ん〜ば〜ん〜わ〜

九月になり、さすがの残暑も少し和らぎ始めたでしょうか。
でも病院に来られる飼い主さんは、

「まだまだ暑いわねえ!」

と、ため息をついて額の汗を拭いながら入って来られます。
涼しくなるまでもうしばらく・・・・でしょうか。


「先生、この犬は時々、部屋のある方向に向かってえらく吠えることがあるんですよ。何に吠えているんだろうと不思議に思うんですよ、誰もいないのに。もしかして犬は霊でも見えるんですかね?フフフ・・・」

ある日、診察に来られたマダムがそう言われた。

「ハハハ、そうですか。何か見てるのかなあ? もし何かいたら、どうします!?ハハハ・・・」

時々そんな話しを聞くが、たしかに人から見ると不可解で、気味が悪いかもしれない。

そういえば聖書のあるところに、「神の使いが剣を抜いて立っているのを見つけたロバがピタリと止まって歩かなくなった」という記事がありました。

果たして犬達が何か見ているのか、見ていないのか・・・???

「先生、私も実はそんなことがあったんですよ。」

マル子が我慢しきれないように、話し始めた。

「うちの犬が、ある日親戚の家の前で急に吠え出したんです。なんでかなあ?と思ったんですが、その頃亡くなったおばさんの遺品をその家に運んだと聞かされたんです。

それと・・・
ある日、遅番の仕事が終わって自転車をこぎながら帰っていたら、物陰に近所の亡くなったおじさんが立っていて、『こんばんわ』って言われたんです。

私は(えっ! そんなはずはないわ)と、咄嗟に考えながら、頭だけ下げて黙って通り過ぎたんです。

そして振り返ったらもういなかったんです。私、背筋がぞーっとしました。」

・・・どうですか皆さん、少しは涼しくなりましたか?

まあ、そそっかしいマル子のことですから、誰かと間違ったに決ってますが、万が一本当だったら、この次は黙って通り過ぎずに、天国や死後の世界の詳しい様子を是非聞いてもらいたいものですね!
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