SSブログ

聖ノア通信 - 当病院の日々の出来事、ペットにまつわる色々な話をつづります -

海外のお見舞いメールから

「こんどの地震と津波で、私の友人達が海外から大丈夫か?とメールをくれたんですけど、外国では日本のことをとてもよく評価してくれていますね。」 

慢性便秘のネコ、ショーちゃん(仮名)を連れて来られたマダムTがそう言われました。

ショーちゃんは骨盤狭窄で、月に二度ほど便の掻き出しに来ています。

「先生、実は私は株の売買を仕事にしてるんです。昔はあちこち海外に長く暮らしましたので、その時の友達が心配してメールをくれるんです。
イギリスの友達からも来ました。

彼らはそれぞれ自国のニュースを教えてくれるんですが、聞いていると海外の論評の多くは、日本人は非常に優秀で忍耐強くて混乱に陥らない優れた国民性を有しているので、きっと復興も早いでしょうと言っているんですって。

またこれまで日本が様々な援助をさせてもらった国々が、逆にたくさん援助を申し出てくれているみたいですよ。

私、今でも株の売買で生計をたてているんですが、今回の災害で、もっと直接人のためになる仕事をしたいなあと、思うようになりました。」

「この前マダムはちょうど、介護の手伝いを始めたと言ってましたよね」

「ええ、そうですけど、私は別に収入があるからいいけど、でも、若い人が介護の仕事で生活できるように給与の改善をしないといけないなあと思います。」

ショーちゃんが「フギャー、フミャー」と怒っている中、二人でそんなお話をしているうちに、処置も終わりました。
固い便がたっぷり出ました。また二週間ほどはショーちゃんも気持ちよく過せるでしょう。
トップへ戻る
nice!(0) 

nice! 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。