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聖ノア通信 - 当病院の日々の出来事、ペットにまつわる色々な話をつづります -

ホワイトディ

昨日のことです。卸業者のムッシュHが来られました。お薬の配達です。

「こんにちわ、お世話になります。受け取りですね・・・」

私はカウンター越しに薬を受け取り、サインをする。

「あ、それから、これは先日のお礼の分です。あの一日早いのですが明日たぶん来れないので、実は私の妹が以前ケーキ屋に勤めてたんですが、今、知り合いのバーに一軒だけ、焼き菓子を出しているんです。それで、こんなものですが、良かったら召し上がってください。」

「わあ、すごい。妹さんが作られたのですか?おお、本格的に出来てる。美味しそう、きれいに包装されて、まったくお店に並んだ商品と同じですね・・・すごいなあ、バーに卸すなんて・・・」

ホワイトディのお返しでしょう。ムッシュが立派なクッキーの包みを下さいました。

そしてその翌日、ホワイトディの当日です。

昨日の話をカメ子に話していると、彼女が言いました。

「私はあまりバレンタインに渡してないんですが、マル子はこまめに業者さんに用意しているから、毎年こんな風にお返しがもらえるんです。それで、私もその恩恵に預かったんですが、

ところが昨年は、マル子があまり渡してなかったのでもう止めたのかなと思ってました。

でも、今年はまた、おすそ分けに預かれそうです。ヘヘヘ・・・」

カメ子はニヤリと笑って、クッキーを眺めている。と、

「あっ、ここのテープがはずれてるわ! わ、先に開けて食べたみたいに思われるかもしれない。危ない、危ない。きちんと留めておかないと・・・」

カメ子は気がついてびっくりし、そのはずれかけた緑色のテープを丁寧に貼り直す。

改めて見直すと、色々なカラーの四角いクッキーや丸いクッキーが、緩衝材の上で上品に並べられています。

今日はマル子は休みの日ですが、さあ、明日はそのクッキー、カメ子のお口に入るかしら・・・・。
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