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聖ノア通信 - 当病院の日々の出来事、ペットにまつわる色々な話をつづります -

カメ子・文学の馨り

本日は、当院スタッフのカメ子にまつわる短歌、俳句より幾つかをご紹介させていただきます。
つかの間の、暑さしのぎとなれば幸いです。


川柳
    かしわもち 葉っぱもいつも 食べていた

俳句
    子スズメの 亡骸(むくろ)に涙 ひとしずく

短歌?
    健診の レントゲン車に乗り込むと
         「男はまだだ!」と叱られる


    病院の 備品を壊し習性で
          後ろを見れば 院長がいる
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阿修羅像と迦楼羅(カルラ)

この夏、大宰府の九州国立博物館にて阿修羅展があっているようです。
我が病院誇る自称文化人のカメ子も、さっそく長崎のお姉さんを誘って、出かけました。
その次の日のお茶の時間、

「先生、すーごく人が多いですね。平日だったのにあんなに入館者が多いなんて。もう『人に酔う』という感じでしたよ。
 土曜、日曜だと一体どれほど多くなるのかしら・・・。」

とにかく寄せる人波にもまれて、せっかくの休みなのにカメ子は随分くたびれたようです。でも、その疲れに代えられない天平の仏教美術の感動に触れたようです。(多分?)

「それでですね、四天王の一人が何かの生物の顔を踏みつけているんですが、その踏まれている表情がなんとも凄まじくてですね・・・。」

それが恐らくカメ子の一番の感動だったようです。
パンフレットで見ると、持国天立像(じこくてんりゅうぞう)という守り神が小鬼のような生物を踏んづけていました。

「ふうむ、この喉から絞り出すような表情、ムンクの叫びにすごく似ているね。」

私もその作品に惹き付けられた。

と、横からネコ娘が別の作品、国宝の迦楼羅像に驚いたようです。

「こんな人が、昔本当にいたんじゃないですよね!」

もともとはインドの神で、阿修羅と同じく奈良時代に作られたらしい。
他の像と違い、カラス天狗のような独特の風貌をしている。

「へーっ、昔はこんな人がいたとか・・・じゃ、ないですよね。」

そう言いながら、ネコ娘はじーっと、迦楼羅を見ています。

「・・・それは想像の中の仏像だと思うけど。」

まさかこんな人たちはいなかったと思うが、いなかったという証拠はない。

私はその怪異な迦楼羅像の一枚をじっと見ながら、スタッフを思った。

(君たちも国立博物館に展示してもいいくらい、ユニークなんだけどね・・・。)
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