するりとかわされた
クリスマスを控えた、ある冬の日の午前中でした。
いつも優雅でおっとりされているマダムBがキャットフードを買いに来られました。
すぐにカメ子が対応し、フードをカウンターに用意します。
「お待たせしました。こちらですね、・・・・」
「ありがとう、今日は、子供が車を出してくれたものですからね、ここまで出てくる事ができたんですよ、オホホホホ・・・。」
車で待っていた息子さんが降りてこられ、カウンターの上に置かれたフードを受け取り、先に車に積み込みに出て行った時、
マダムは微笑みながらそう言われました。
「立派な息子さんですね、素敵ですし、心配入りませんね、マダム。」
「ホホホ、でも、まだ結婚していないんですよ、どこか良い人いないかしら? カメ子さんみたいな女性(ひと)が来てくれるといいんですけどね、ホホホホ・・・」
「私なんかで良かったら、もう、すぐ行きますよ!」
「そうですよ、カメ子で良ければ、喜んで差し上げますよ、持って行って下さい。」
直ちに二人で、そう答えたのですが、
マダムはうつむいてお釣りを財布に入れると、何も答えてくださらないまま静かに自動ドアから出て行かれたのでした。
いつも優雅でおっとりされているマダムBがキャットフードを買いに来られました。
すぐにカメ子が対応し、フードをカウンターに用意します。
「お待たせしました。こちらですね、・・・・」
「ありがとう、今日は、子供が車を出してくれたものですからね、ここまで出てくる事ができたんですよ、オホホホホ・・・。」
車で待っていた息子さんが降りてこられ、カウンターの上に置かれたフードを受け取り、先に車に積み込みに出て行った時、
マダムは微笑みながらそう言われました。
「立派な息子さんですね、素敵ですし、心配入りませんね、マダム。」
「ホホホ、でも、まだ結婚していないんですよ、どこか良い人いないかしら? カメ子さんみたいな女性(ひと)が来てくれるといいんですけどね、ホホホホ・・・」
「私なんかで良かったら、もう、すぐ行きますよ!」
「そうですよ、カメ子で良ければ、喜んで差し上げますよ、持って行って下さい。」
直ちに二人で、そう答えたのですが、
マダムはうつむいてお釣りを財布に入れると、何も答えてくださらないまま静かに自動ドアから出て行かれたのでした。
2009-12-11 15:00
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