裏庭の枯れ葉?
「ねえねえ、裏庭の運動場のドアの所に何かいるみたい!小さな塊がうずくまってる。」
妻から内線電話が入る。
「ふーん、またあいつかな?」
私は見当をつけて、猫娘に見に行くようにと伝えた。
「えっ?私が・・・ですか?」
虫などが大嫌いな彼女は、非常に消極的な返事をする。で、自動的に下請けに仕事を出す。
いろんな動物を触れるようにしてやろうという私の親心がわからないらしい。
「ねえ、ねえ、マル子さん、裏庭に何かいるらしいんですよ。」
「え?また私に・・・、先生たらカットしているのに・・・。」
ブツブツ言いながら裏庭に見に行くが、その時は発見できない。
「ねえ、どうだった?」
「何も、居ませんでしたけど。」
「そんなことはないよ、ちゃんと居るから。枯れ葉と間違えてしまうから、気をつけて。」
ということで回収してもらったのが、弱ったコウモリでした。
体重わずかに7g。
うずくまり、毛羽立った茶色の小さな体を見つけると、マル子はすぐに手の平で掬い上げ、体温で温めながら保育機に移す準備を始めた。
(落ちていたのなら、もう駄目だろう)
私はそう思っていたが、ゆっくり温めながら彼女が繰り返し飲ませるシロップが効いたのか、コウモリはだんだんと体を動かすようになる。
「これなら、もしかしたら、飛べるかもですよ。ほらほら、また動き出した。」
行動が活発になる夕方、マル子と猫娘が外に出して様子を見ていたところ、いつのまにか飛び立ったのだろう、消え去っていた。
お母さんの所に帰ったかな?・・・・
桜散る春のひと日、一匹のコウモリのお話し。
妻から内線電話が入る。
「ふーん、またあいつかな?」
私は見当をつけて、猫娘に見に行くようにと伝えた。
「えっ?私が・・・ですか?」
虫などが大嫌いな彼女は、非常に消極的な返事をする。で、自動的に下請けに仕事を出す。
いろんな動物を触れるようにしてやろうという私の親心がわからないらしい。
「ねえ、ねえ、マル子さん、裏庭に何かいるらしいんですよ。」
「え?また私に・・・、先生たらカットしているのに・・・。」
ブツブツ言いながら裏庭に見に行くが、その時は発見できない。
「ねえ、どうだった?」
「何も、居ませんでしたけど。」
「そんなことはないよ、ちゃんと居るから。枯れ葉と間違えてしまうから、気をつけて。」
ということで回収してもらったのが、弱ったコウモリでした。
体重わずかに7g。
うずくまり、毛羽立った茶色の小さな体を見つけると、マル子はすぐに手の平で掬い上げ、体温で温めながら保育機に移す準備を始めた。
(落ちていたのなら、もう駄目だろう)
私はそう思っていたが、ゆっくり温めながら彼女が繰り返し飲ませるシロップが効いたのか、コウモリはだんだんと体を動かすようになる。
「これなら、もしかしたら、飛べるかもですよ。ほらほら、また動き出した。」
行動が活発になる夕方、マル子と猫娘が外に出して様子を見ていたところ、いつのまにか飛び立ったのだろう、消え去っていた。
お母さんの所に帰ったかな?・・・・
桜散る春のひと日、一匹のコウモリのお話し。
2010-04-06 15:00
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