ショッピングモールオープン
「先生はもう木の葉モールに行きましたか?私、昨日、行ってきたんですよ!」
お茶の時間です。昨日は休日だったカメ子が、持って帰ったモールの案内図をテーブルの上で開きながらそう言いました。
木の葉モールというのはごく最近西区にオープンしたショッピングモールです。数年前まではその付近は田圃も広がるのどかな郊外でしたから、地下鉄駅が出来てからの変貌振りは、まさに目を見張る勢いです。
都市高速が空を覆い、50m道路が町を切り分け、その切れ込みをつなぐための歩道橋が道路をまたいでいる。
ビルの工事中の頃から近郊の住民は、みんな興味津々で建築を見守っていましたから、営業と同時に待ちかねたようにたくさんの人波が押し寄せているようです。
「歩き回って疲れるほどの広さはなかったから、私にはちょうど良かったです。このパン屋さんとこのかばん屋さんと、この雑貨屋さんにじっくり寄りましたよ。」
「ふんふん、へえ・・・、ふんふん、そう・・・」
カメ子の説明に聞き入りながら、マル子とタマエが目を大きく開いて見取り図に見入っている。
「飲食店はどうなってるの?・・・ふーん、バイキングか、ちょっと高めだね。」
安くて美味しい物が食べたい私が聞くと
「でもここは、5時間かな?いられるんですよ。よそは一時間とか時間制限があるでしょ。だから、ゆっくり喋って、長居ができるんです。一人の料金は昼は2200円かな?夜は2800円だったかな?天神にもありますよ!奥さんなら知ってますよ!」
タマエが専門家の如く詳しく教えてくれる。さすがに食べ物に関する彼女の情報量は、先代猫娘の後を継げそうです。でも何で「奥さんなら知ってますよ」と、言うんだろう。
「それで、何を食べたの、昨日カメ子さんは?・・・」
「あのね、パン屋さんでパンを買って、座席があるから温めてもらって食べていたら、梅アンパンはホカホカでしたが、評判のカレーパンは冷たかったんです。
あれ、温め忘れたのかしら?どうしよう?と思ったんですが、もう一口かじってたので、今さら頼みにくくて、冷たいまま食べました。ちょっと、心残り・・・。」
まあ、カメ子にはいろいろあったようですが、この日のお茶は、みんなの心をショッピングモールに運びました。
お茶の時間です。昨日は休日だったカメ子が、持って帰ったモールの案内図をテーブルの上で開きながらそう言いました。
木の葉モールというのはごく最近西区にオープンしたショッピングモールです。数年前まではその付近は田圃も広がるのどかな郊外でしたから、地下鉄駅が出来てからの変貌振りは、まさに目を見張る勢いです。
都市高速が空を覆い、50m道路が町を切り分け、その切れ込みをつなぐための歩道橋が道路をまたいでいる。
ビルの工事中の頃から近郊の住民は、みんな興味津々で建築を見守っていましたから、営業と同時に待ちかねたようにたくさんの人波が押し寄せているようです。
「歩き回って疲れるほどの広さはなかったから、私にはちょうど良かったです。このパン屋さんとこのかばん屋さんと、この雑貨屋さんにじっくり寄りましたよ。」
「ふんふん、へえ・・・、ふんふん、そう・・・」
カメ子の説明に聞き入りながら、マル子とタマエが目を大きく開いて見取り図に見入っている。
「飲食店はどうなってるの?・・・ふーん、バイキングか、ちょっと高めだね。」
安くて美味しい物が食べたい私が聞くと
「でもここは、5時間かな?いられるんですよ。よそは一時間とか時間制限があるでしょ。だから、ゆっくり喋って、長居ができるんです。一人の料金は昼は2200円かな?夜は2800円だったかな?天神にもありますよ!奥さんなら知ってますよ!」
タマエが専門家の如く詳しく教えてくれる。さすがに食べ物に関する彼女の情報量は、先代猫娘の後を継げそうです。でも何で「奥さんなら知ってますよ」と、言うんだろう。
「それで、何を食べたの、昨日カメ子さんは?・・・」
「あのね、パン屋さんでパンを買って、座席があるから温めてもらって食べていたら、梅アンパンはホカホカでしたが、評判のカレーパンは冷たかったんです。
あれ、温め忘れたのかしら?どうしよう?と思ったんですが、もう一口かじってたので、今さら頼みにくくて、冷たいまま食べました。ちょっと、心残り・・・。」
まあ、カメ子にはいろいろあったようですが、この日のお茶は、みんなの心をショッピングモールに運びました。
2011-04-21 15:00
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