SSブログ

聖ノア通信 - 当病院の日々の出来事、ペットにまつわる色々な話をつづります -

長靴は履かないけど賢い猫

こんにちわ!
病院猫の畏咲です。

ようやく最近、おいらの名前も知られるようになったんでしょうか。患者さんの中で病院に来たついでに、
「畏咲の顔を見て帰ろう」
と言われる方が、ぽつぽつおられますよ。

いえ、別に見せるほどの顔じゃありませんが、院長のしけた面を見た後の皆さんなら、帰り際においらの顔でも見れば少しホッとする一面があるかもしれませんね。

ところで先日、ある御夫妻が来て、こんな話をしてくれたんです。

「おい、畏咲、うちの猫のビーちゃんはな、賢いんだぞ!
 ビーちゃんは押入れが好きなんだけど、勝手に開けて入るから、押入れロックをつけたんだ。

そしたらね、あいつ、押入れを開ける前に、ロックをじっと見るんだ。そしてロックがかかってなかったら、押入れを開けるんだ。だけど、ロックがかかってたら、押入れを開けようとしないんだぞ。すごいだろ!

それからな、普通の押し下げるだけのドアノブは背伸びして簡単に開けるんだけど、昔の丸いドアノブも両手で挟んでくるくる回して開けようとするんだ。
すごいだろ!

だけど、驚くのはまだ早いぞ、びーちゃんはな、新しい子猫が来た時、面倒をよくみてやってたんだぞ。
ダンボールに蓋があるだろ。子猫が飛び出さないように、僕が蓋を立てて、蓋と蓋をガムテープで止めて壁を高くしたんだ。

ビーちゃんは大きいから簡単に飛び越えるけど、子猫は飛べなくて鳴いていたんだ。
そしたらな、ビーの奴、じっとガムテープ見てて、それからガムテープを咬んで引っ張って、はずしはじめたんだ。

あっちもこっちもガムテープがはずれて、蓋がパタンと倒れたら、そしたら子猫が飛び出してきて、ビーちゃんが遊んでやってたんだ。どうだ、賢いだろ!すごいだろ!」

なんてね、飼い猫の自慢話なんですよ。

むむむ・・・
そりゃ、話のとおりなら、賢い猫だと思いますよ。
でもね、どこまで本当で、どこからホラなのか・・・

昔の本にもありましたねえ
トマスとかいう人でしたっけ

「俺は、復活したという、その主のわき腹に、わき腹の槍の穴に手を差し込んで見ない限り、復活は信じないぞ!」

ふーむ、見ないで信じれたらいいんだけど、

ビーちゃん、今度採血の時、腕をまくって差し出してくれる?
トップへ戻る
nice!(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。