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聖ノア通信 - 当病院の日々の出来事、ペットにまつわる色々な話をつづります -

ホノルル研修旅行その2

さて、天候の不安から予定外の飛行機に乗り換えたものですから、羽田から成田に急がなければならなくなりました。みんな慌てて荷物を受け取るとリムジンバス乗り場に急ぎます。既にバスは来ていました。

「今、乗車券を買っているからちょっと待ってください。」

そんなこと頼んでも、東京は冷たいのです。目の前で無情にもバスは発車、我々は次のバスまで30分待たねばなりませんでした。

さて次のバスを待ち、横殴りの風が強い中、なんとか成田に到着です。改めて手荷物検査をしてもらい飛行機に乗り込んだのですが、待つこと20分、アテンダントさんから放送がありました。

「機体不良の為、懸命な整備を行っていましたが、この後もさらにどのくらい時間がかかるか分からない見込みです。申し訳ありませんが、別の機体に乗り換えていただかねばなりません。皆様のご理解とご協力をお願いします。」

(仕方ないなあ・・・)

自分の命がかかっているので、皆さん誰も文句を言う人はいません。なんだかんだとしゃべりながらも、従順にアテンダントさんの言葉に従います。

(今度は大丈夫かな?)

はい、乗り換えた機体に差し障りはなかったようで、間もなくスタッフ達は雲の上に浮かび、星空の太平洋を東に向かって進んだのです。
雨女にたたられ、出発から小さなトラブル続きでしたが、一行は7時間半後無事ホノルル国際空港に到着、休む暇もなく南国の太陽に焼かれながらすぐホノルル動物園に向かったのです。

動物園は今年の二月ごろ正門を移動したそうで、新しいゲートが私たちを迎えてくれました。

すでにアポイントをとっており、連絡するとすぐ動物園のドクターが私たちを迎えにきてくれました。

私の怪しい英語では通訳もままならぬと心配したのですが、どうしてどうしてマル子もカメ子も、妻も、わかったような、わからぬようなドクターの話を聞いても物怖じせず堂々とうなずきながら、時々感嘆したり質問さえするのです。

(うーむ、これはなかなか・・・・)

通訳をどうしようかと悩んでいた心配はすっかり消え、後は本人たち任せができます。

ドクターは忙しい中申し訳なかったのですが、動物園の診療所や手術室を見せてくださり、その後は動物の世話をするキーパーたちの働く裏側へ案内してくれました。

キリンへの飼料投与として青葉のついた2mほどの枝をくれました。
目ざとく見つけたキリンたちは、一頭、また一頭とゆっくり集まり、フンフン臭いを嗅いでおもむろに木の葉をバリバリとむしり噛みます。

その力強さ、しっかり枝を握ってないと、持って行かれそうです。キリンたちは葉を全部むしりとって、その後も枝の皮を上手に引き破いて食べ始めました。

その後爬虫類の飼育舎へ移り、コモドドラゴンという大とかげの給仕も見せていただきました。成獣で尾を含めると体長1.5m以上ありそうでしたが、食事は週に一回、それに立ち会うことができました。

動物園は冷凍ひよこを解凍し加温、そのうちの一羽にカルシウム剤を注入しておきます。だいたい一頭につき10羽を餌として与えるようです。

動き出したらコモドドラゴンは意外とすばしこく、インドネシアでは人も襲われているそうです。
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