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聖ノア通信 - 当病院の日々の出来事、ペットにまつわる色々な話をつづります -

もう一度、猫を

「こんにちわ、プルリンを迎えに来ました!」

今日は、避妊手術をした猫プルリンの退院日です。マダムOとお嬢さんが、猫のお迎えに来られました。

プルリンは数週間前まで野良猫でした。痩せこけていた迷い猫をマダムが保護し、家に連れて帰ったのです。

「たくさんお食べ!」

見る見る体力を回復し、綺麗なキジ猫になりました。
顔も真ん丸くて美人です。

ところが栄養が行き届いたら発情が来たようで、夜中にえらくうるさく鳴くようになり、これはたまらんと、連れて来られたのです。

実はマダムのうちでは3年ほど前まで、別の猫を飼っていました。ところがだんだん食欲が無くなったので検査した所、内臓に何か癌のようなかたまりができていました。

開腹手術をして調べた結果、肥満細胞腫というものでしたが、手術して三日目に何も食べれないまま亡くなりました。

「もう私の歳では、新しい猫は飼えません。」

とマダムは言われていましたが、この冬、久し振りにニューフェイスのプリリンちゃんを連れておいでくださったのです。

「はいマダム、手術は無事終わっていますよ。」

「ありがとうございます。あの時は、悲しかったけど、今日はとても嬉しいです。」

マダムは娘さんの顔を見ながら、ニッコリ言われました。

ご年配の飼主さんが、新しいペットを迎えて元気になった姿を見るのは、私たちにとっても嬉しいことです。
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