SSブログ

聖ノア通信 - 当病院の日々の出来事、ペットにまつわる色々な話をつづります -

教養

病院猫の畏咲です。まだまだ寒いですねえ。
ところで先日の事です。

2月のどんよりした空、時折小雨模様の寒い午後に、当院の駐車場で作業着姿の男性が三人うろうろしていたんです。

「誰でしょう? 何してるんでしょうかね?」

チラチラと外の様子を窺っていたマル子が、ちょうど通りかかった院長に聞いた。

「ああ、また市の地籍調査係の人たちだよ。今日は敷地内にポイントを打たせてください・・・って。」

「・・・ああ、例の『呪いの印』のですね。」

「ハハハ、そうだよ、赤い三角の呪いだ。
          (一月に登場した話です)

 でも、最近僕はコラムにつまらん冗談ばかり書いてるから、いかんなあ。
 たまには、まじめに書かないとね。
 教養がほとばしり出るような題材を取り上げようかな?」

「無理です、先生。
 教養は普段の生活に現われてきます。教養は書こうとして盛り込むものでなく、その人から自然に滲み出てくるものです。
 無理だと思いますよ。」

「・・・・」

すかさずきっぱり言い切るマル子の言葉に、院長はその後黙ってたなあ・・・。

院長、あとでおいらの所に、遊びに来いよ。
トップへ戻る
nice!(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。