ある日のこと、マダムKが17歳の高齢猫、クミちゃんを連れてお出でになりました。
クミちゃんは、最近、少しずつ痩せてきています。
「マダム、いかがですか、クミちゃん、食べてますか?」
「はい、なんとかミニの缶詰を、一日一缶ずつですね。」
「どちらかというと、夜に食べるでしょ。猫は、夜になったら、よく食べますから。」
「いえ、夜にはもう、片付けてます。」
「じゃあ、夜もフードを出しておいた方がいいですよ。」
「えー! そうなんですか!?」
「絶対そうです。 うちの家内も、夜よく食べてます。」
(瞬間的に、つい、口が滑ってしまった。)