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聖ノア通信 - 当病院の日々の出来事、ペットにまつわる色々な話をつづります -

困った患者さん?

「あれれ、ポーちゃん、また真っ赤になってしまいましたね。」

シャンプーに来たシーズーのポーちゃんのお腹がサーモンピンクになっていました。

「ヘヘ、そうでしょ。欲しがるので、ちょっとおやつをあげちゃったんですよ、多分、その性です。また痒くなったみたいなんです・・・・。」

マダムOが、首をすくめながらそうおっしゃいました。ポーちゃんは慢性皮膚アレルギーを持っているのです。

夕方のお茶の時間に、アレルギーの管理の難しさが話題になりました。

「せっかく高い検査料を払って東京まで血液を送り、アレルギーの起因物質を調べたのにねえ。可愛いんだろうねえ。痒くなるとわかってて、つい食べさせるんだよね、困ったね・・・」

そんなことを話しているときに、スタッフのヨン子が病院から帰ってきました。ヨン子は、鼻が悪くて時々通院しています。

帰ってくるなり、ヨン子が言いました。

「あそこの耳鼻科はいかん。一つ難点がある。」

「え? どうしたの? 難点があるって・・・?」

「いや、あそこの先生がいかん。鼻が治るまで、お酒を飲んじゃいかんと言う。薬を飲んでいる間は、治りにくいんだって。」

「そりゃあ、病院に難点があるんじゃなくって、あなたの病気に難点があるんでしょ、節制しないとだめなんでしょ。」

「いや、あそこの耳鼻科はいかん。あの先生は自分は好きなもの食べてぷっくりしているのに、人にはお酒はいかんという。」

「そんな、無茶苦茶な・・・、あなたの病気を治す為に先生は言っているのに。」

・・・・・どうやら、私たちの足もとにも、困った患者さんが、一人いたようです。
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