しばらくアイスを
梅雨前線がかかり、南九州で大雨が続いていると報じられている頃でした。
午後のお茶の時間、ふと隣を見ると猫娘の伸びてきません。
「どうした? お菓子食べないのか?」
「はい、今日はちょっと。」
ややうつむいて、ちょっぴり元気もありません。
「あら、具合わるいの?」と、カメ子が顔色をのぞく。
「あっ、わかったダイエットだな。どうせ昨日食べ過ぎたんだろう?アイスクリームを2,3個食ったろう?」
「違います。私、もう随分アイスクリームを食べてないんです。」
猫娘がきっぱり言う。むきになるところを見ると、やっぱりダイエットだったか・・・。
「そんなはずはないだろう。アイスクリーム協会会員の君が食べないはずがない。」
「本当です。しばらく食べてないんですもん。」
むくれたように、猫娘が言い返す。
「ハハハ、じゃあ、最後に食べたのはいつか言ってごらん。君の『しばらく』ってのは、あてにならないからな。」
「えーと、・・・えーと、・・・そうです! 最後に食べたのは金曜日だったから、もう三日も食べていません!」
「ほーらね、そんな事だろうと思った。あのね、三日前に食べているのに、『しばらく食べていません』とは言わないんだよ、ふつうはね。」
「え、そうですか? そんなことないですよぉ。」
「じゃあ、タバコを止めた人が、三日吸わなかったら『しばらく吸っていません』と言う?」
「そ、それは、タバコはそう言いませんが・・・でも、アイスクリームは別ですよ。」
彼女の信ずるところによれば、どうやらアイスクリームは二晩食べなかったら努力賞ものらしい。おそらく三日食べなければ禁断症状が出るのだろう。
まあいい。
アイスくらいで彼女が幸せなら、それでいいのです。
午後のお茶の時間、ふと隣を見ると猫娘の伸びてきません。
「どうした? お菓子食べないのか?」
「はい、今日はちょっと。」
ややうつむいて、ちょっぴり元気もありません。
「あら、具合わるいの?」と、カメ子が顔色をのぞく。
「あっ、わかったダイエットだな。どうせ昨日食べ過ぎたんだろう?アイスクリームを2,3個食ったろう?」
「違います。私、もう随分アイスクリームを食べてないんです。」
猫娘がきっぱり言う。むきになるところを見ると、やっぱりダイエットだったか・・・。
「そんなはずはないだろう。アイスクリーム協会会員の君が食べないはずがない。」
「本当です。しばらく食べてないんですもん。」
むくれたように、猫娘が言い返す。
「ハハハ、じゃあ、最後に食べたのはいつか言ってごらん。君の『しばらく』ってのは、あてにならないからな。」
「えーと、・・・えーと、・・・そうです! 最後に食べたのは金曜日だったから、もう三日も食べていません!」
「ほーらね、そんな事だろうと思った。あのね、三日前に食べているのに、『しばらく食べていません』とは言わないんだよ、ふつうはね。」
「え、そうですか? そんなことないですよぉ。」
「じゃあ、タバコを止めた人が、三日吸わなかったら『しばらく吸っていません』と言う?」
「そ、それは、タバコはそう言いませんが・・・でも、アイスクリームは別ですよ。」
彼女の信ずるところによれば、どうやらアイスクリームは二晩食べなかったら努力賞ものらしい。おそらく三日食べなければ禁断症状が出るのだろう。
まあいい。
アイスくらいで彼女が幸せなら、それでいいのです。
2010-07-01 15:00
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