「この前行ったんだろ? 放生会(ほうじょうや)はどうだった?」
福岡市の箱崎宮で秋に放生会という大きなお祭りがあります。
そのお祭りに、先日、猫娘が友達と出かけたらしい。
彼女はその日は夜9時まで遅番を勤めて、それから友達数人と待ち合わせて出かけたようです。
「ええ、普通に楽しかったですよ、ただ、ゴミがたくさん散らかってて、ちょっと気になりましたけど。」
「ゴミねえ、たくさんある露店で買い食いして、捨てる場所が少ないからだろうね。」
「あ、先生、奥の方まで行ったこと。先生はお参りとかします?おみくじとか引きませんか?」
「うん、僕はわけのわからない時はお参りしないし、おみくじも引かないけど・・・・。」
「先生、『半吉』って、聞いたことあります?」
「半吉?むむむ・・・あまり聞かないな。」
「それがですね、みんなでおみくじを引いて、一番悪い人がジュースをおごろうと言う事になったんですよ、そして引いたら友達がそれぞれ、小吉、末吉、末吉で、私が半吉だったんです。
『え?半吉?半吉って、何だろう?』って、みんなわからなかったんです。
私実は、てっきり大吉の次は末吉かと思っていたのです。中吉より末吉のほうがいいと。
これまでずーっとそう信じてきたんです。
それでその時も『私の半吉が一番下だ!』と思ったんです。
でも、違うんですね、大吉の次は中吉、小吉で、末吉が一番下なんですね。」
「うん、そうだと思うよ。」
「ただ問題は、半吉が末吉より偉いのか、悪いのか解らなくて、『巫女さんに聞いて見ようか?でも、きっとバイトだから知らないかも・・・』と話したんですけど、一応、友達が聞いてみたんです。
そしたら『半吉は小吉の下で、末吉の上ですよ』って、教えてくれました。」
「ふーん、末吉はやっぱり一番下か。で、友達にジュースはおごってもらえたの?」
「いえ、ジュースはおごってもらえませんでしたが、たこ焼きを買ってくれました。
でも、半吉でも、良い事は何も書いてなかったんですよ。
『待ち人来たらず』とか、そんなのばかりでした。それにしても私の24年のおみくじ人生で、半吉は初めてでしたね!」
「ハハハ・・・、そうか、待ち人が気になるのかハハハ・・・」
かくして、猫娘が楽しみにしていた友人たちとの秋のイベントは、「半吉」をもって終了したようです。
福岡市の箱崎宮で秋に放生会という大きなお祭りがあります。
そのお祭りに、先日、猫娘が友達と出かけたらしい。
彼女はその日は夜9時まで遅番を勤めて、それから友達数人と待ち合わせて出かけたようです。
「ええ、普通に楽しかったですよ、ただ、ゴミがたくさん散らかってて、ちょっと気になりましたけど。」
「ゴミねえ、たくさんある露店で買い食いして、捨てる場所が少ないからだろうね。」
「あ、先生、奥の方まで行ったこと。先生はお参りとかします?おみくじとか引きませんか?」
「うん、僕はわけのわからない時はお参りしないし、おみくじも引かないけど・・・・。」
「先生、『半吉』って、聞いたことあります?」
「半吉?むむむ・・・あまり聞かないな。」
「それがですね、みんなでおみくじを引いて、一番悪い人がジュースをおごろうと言う事になったんですよ、そして引いたら友達がそれぞれ、小吉、末吉、末吉で、私が半吉だったんです。
『え?半吉?半吉って、何だろう?』って、みんなわからなかったんです。
私実は、てっきり大吉の次は末吉かと思っていたのです。中吉より末吉のほうがいいと。
これまでずーっとそう信じてきたんです。
それでその時も『私の半吉が一番下だ!』と思ったんです。
でも、違うんですね、大吉の次は中吉、小吉で、末吉が一番下なんですね。」
「うん、そうだと思うよ。」
「ただ問題は、半吉が末吉より偉いのか、悪いのか解らなくて、『巫女さんに聞いて見ようか?でも、きっとバイトだから知らないかも・・・』と話したんですけど、一応、友達が聞いてみたんです。
そしたら『半吉は小吉の下で、末吉の上ですよ』って、教えてくれました。」
「ふーん、末吉はやっぱり一番下か。で、友達にジュースはおごってもらえたの?」
「いえ、ジュースはおごってもらえませんでしたが、たこ焼きを買ってくれました。
でも、半吉でも、良い事は何も書いてなかったんですよ。
『待ち人来たらず』とか、そんなのばかりでした。それにしても私の24年のおみくじ人生で、半吉は初めてでしたね!」
「ハハハ・・・、そうか、待ち人が気になるのかハハハ・・・」
かくして、猫娘が楽しみにしていた友人たちとの秋のイベントは、「半吉」をもって終了したようです。