「こんにちわ、ダスキンです!」

いつもお世話になっている担当の女性が、元気良く入ってこられた。

「あの、これ、御自宅用のモップの棒の交換です。奥様が、折れたとおっしゃってましたので。」

「あ、そうなんですか。ありがとうございます。じゃあ、預かっておきますね。」

にこやかにマル子が、応対した。

担当の方が帰られた後マル子は、預かった赤い棒を撫でまわして、しげしげと見ながら首を傾げた。

「どうしてこのモップが、折れるんでしょうねえ?」

「ああ、それはね、実はうちの奥さんがモップで僕を叩いたんだよ」

私は茶化して答えたのだが、直ちにマル子はこちらも見ずにひと言。

「奥さんに、刃向うからです。」