どんどん防虫
「おや、カメ子、唇にチョコのかけらみたいなのが付いてるよ!」
お茶の時間です。先ほどチョコレートケーキを食べていたカメ子の口元に小さな茶色の点が見えました。
「え!? どこですか?ここですか?・・・・・」
カメ子は慌てて口元をぬぐいながら、エヘヘという顔をして、すぐ話し始めた。
「えーっと、ああそう言えば、先生、私この前ですね、自転車こいで出勤してた時なんですが、何かが顔にぷちんとぶつかった気がしたんです。
(あれ、何だろう? 虫かな?)
と、思ったんですが、急いでましたから、(いいや、後で見よう)と思って、結局そのまま忘れてしまい仕事に取りかかったんです。
それでお昼になった頃、何気なく鏡を見た時、唇と口の中の境目辺りにとっても小さなブヨみたいな虫が付いていたんです。
(あっ、そうだ、忘れてた、何か顔に当たった気がしたけど、この虫だったのか!)
と、気がついたんです。私、あの時、舌なめずりしなくて良かったなあ、虫を食べてしまう所だったと思いました。
私、あの日『グロス』って言う口紅をしてたんですが、グロスはべたべたして何でも張り付くから、気をつけたほうがいいみたいですよ。」
せっかくカメ子からご忠告いただいたが、私にはあいにくグロスを塗る予定はありません。
それにしてもカメ子の顔は、高速道路を走る車のフロントガラス並みに虫と衝突があるようです。
これからは朝は時々、カメ子の唇の、「走る虫取り紙」をチェックしようと思う。
お茶の時間です。先ほどチョコレートケーキを食べていたカメ子の口元に小さな茶色の点が見えました。
「え!? どこですか?ここですか?・・・・・」
カメ子は慌てて口元をぬぐいながら、エヘヘという顔をして、すぐ話し始めた。
「えーっと、ああそう言えば、先生、私この前ですね、自転車こいで出勤してた時なんですが、何かが顔にぷちんとぶつかった気がしたんです。
(あれ、何だろう? 虫かな?)
と、思ったんですが、急いでましたから、(いいや、後で見よう)と思って、結局そのまま忘れてしまい仕事に取りかかったんです。
それでお昼になった頃、何気なく鏡を見た時、唇と口の中の境目辺りにとっても小さなブヨみたいな虫が付いていたんです。
(あっ、そうだ、忘れてた、何か顔に当たった気がしたけど、この虫だったのか!)
と、気がついたんです。私、あの時、舌なめずりしなくて良かったなあ、虫を食べてしまう所だったと思いました。
私、あの日『グロス』って言う口紅をしてたんですが、グロスはべたべたして何でも張り付くから、気をつけたほうがいいみたいですよ。」
せっかくカメ子からご忠告いただいたが、私にはあいにくグロスを塗る予定はありません。
それにしてもカメ子の顔は、高速道路を走る車のフロントガラス並みに虫と衝突があるようです。
これからは朝は時々、カメ子の唇の、「走る虫取り紙」をチェックしようと思う。
2011-10-18 15:00
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