ウイルスの不思議
「こんちわー」
お昼頃です。元気な声で挨拶しながら、いつもの配達のムッシュOが来られました。
ムッシュは抱えた箱を床に置いて開き、中の薬品を一つ一つ伝票と照らし合わせてカウンターに出しながら、マスクをした猫娘を見て言います。
「おや、風邪ひいたと?」
「いえ、違うんです。ちょっと・・・」
その頃は、まだ親知らずを抜いた後遺症で、彼女の頬は腫れていたのです。
「ふーん、風邪じゃないと、ははあ、口蹄疫?」
「あの、牛でも豚でもないんですけど、私は・・・」
「アハハハ、あれはすごいよね。ヒズメが二本に分かれている動物しかかからないんでしょ!
どうしてなんだろう。ウイルスはどうして馬にかからないんだろうね。」
「はあ・・・」
・・・・・・・・・
「そこまで詳しく知ってるのに、どうして私に『口蹄疫?』なんて言うんでしょうね、・・・」
ムッシュが帰られた後、猫娘は、なにやらブツブツ独り言を言いながら、薬を片付けています。
お昼頃です。元気な声で挨拶しながら、いつもの配達のムッシュOが来られました。
ムッシュは抱えた箱を床に置いて開き、中の薬品を一つ一つ伝票と照らし合わせてカウンターに出しながら、マスクをした猫娘を見て言います。
「おや、風邪ひいたと?」
「いえ、違うんです。ちょっと・・・」
その頃は、まだ親知らずを抜いた後遺症で、彼女の頬は腫れていたのです。
「ふーん、風邪じゃないと、ははあ、口蹄疫?」
「あの、牛でも豚でもないんですけど、私は・・・」
「アハハハ、あれはすごいよね。ヒズメが二本に分かれている動物しかかからないんでしょ!
どうしてなんだろう。ウイルスはどうして馬にかからないんだろうね。」
「はあ・・・」
・・・・・・・・・
「そこまで詳しく知ってるのに、どうして私に『口蹄疫?』なんて言うんでしょうね、・・・」
ムッシュが帰られた後、猫娘は、なにやらブツブツ独り言を言いながら、薬を片付けています。
2010-06-03 15:00
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